繁盛する酒屋!酒屋 平面計画
1酒のかずさ屋 1F平面プラン。食品の床二重丸は旧店舗のマンホールのフタを埋め込み!お客様になんでお店の中にマンホールが?と考えてもらう。不思議ですね...
2山城屋 1F平面プラン。地下にはワインセラーもあります。
3宮崎屋 1F平面プラン。ビール、飲料、ディリーワイン、食品。キッチンをイメージとしたフロア。地下は日本酒、ワインで構成。木、鉄、古材、本物感、温もり感などを熟成をイメージした店舗プラン。
4オカダ 平面プラン。左右から入りやすいワインセラーがある。なんと精肉も販売!
5すずこう酒店 平面プラン。日本酒+焼酎そして、焼酎とお米の量り売りがある酒専門店。
6地酒の都屋 常温店舗、10〜15℃に安定した温度帯の100年前の蔵を繋ぐ蔵戸が美しい地酒専門店。店舗中央には300φの大黒柱がどーんと立派!
7たなか屋 有名な商店街に位置する酒屋さんの店舗改装。やはり店頭に前へ前へ商品を...。オリジナル可動式什器制作。 1Fは食品と日本酒+ディリーワイン。2Fはコミュニケーションをはかりながら販売したいとの若き店長の考えでワインコーナーを設置した繁盛店である
8松澤酒店 入口入って左壁面より焼酎の陳列。そして日本酒トライアル4合瓶用オープン冷蔵シューケース。正面には日本酒リーチイン。左にはディリーワイン。帳場風レジカウンター横には近隣の人々の為の洋酒陳列。地域に根ざした酒屋さん。
9ふじや 平面計画。入口左には駅前立地としての機能。タバコの販売のガラス窓を設置。店舗中央の螺旋階段で地下の倉庫へ。その廻りをラウンド型に洋酒、焼酎が陳列されているコンパクトな酒有りコンビニ風酒専門店。
酒屋・食品スーパー店舗デザイン実例
平面計画は営業形態、売り場や建物の形態および規模によりそれぞれ異なってくるが、
酒屋の特性として倉庫は必須条件である。
その理由は商品をまとめて販売する場合、品切れ防止のためで、
酒類の売り上げ構成比が高くなる店ほど倉庫面積は広く必要になる。
平面計画上酒店の営業タイプに関わらず、共通する留意点は次のようになる。
(1) 売り場と倉庫、事務室は機能を十分考慮して配置する。
(2) 事務室の位置は、売場と倉庫の中間に配置し、両方が管理できることが基本である。
(3) 一般家庭向けの店に多く見られるように、売場と住居部分が接近している場合、
事務室に位置は住居とともに近接し、販売管理、家事、事務などすべてのワークが
スムーズに機能できることが大切である。
(4) 倉庫の一決定要因は、商品搬出入が容易な位置が第一である。
その点角地が有利といえる。
(5) 売場から倉庫、事務室、住居部分は見えないようにする。
(6) 売場の形状は矩形タイプ(間口1に対して奥行き1.5程度) が売場構成しやすい。
ただしコンビニエンス・ストアは、間口タイプ (間口が広い形) が店内透視度が高く理想といえる。
次に酒類専門店の平面計画上の留意点を挙げると、次のようになる。
(1) 変化のあるレイアウトが求められる。例えば斜め配列や曲線配列あるいは直線配列との組合せなど、
アメニティ空間の演出が特に要求されるため、導線計画は単純にならないよう十分配慮することが大切である。
(2) カウンターケースなど、対面部分はコンサルティング・セールスを重視する上から、スペースは確保する。
(3) ワインの販売に力点をおく店舗は、ワインセラー(貯蔵庫)の設置は必須条件である。
その理由は➀常に一定温度でワインを貯蔵できる、②専門店としてのイメージアップを図るなどである。
ワインセラーの設置位置は、➀の理由だけを考えれば地下室が最適だが、②も設置理由の大きな要素であるため、
通常売場内に設置する。設置位置は➀の目的で設置する場合は店頭周辺に設置することが一般的に多く、
本格的にワイン販売に力を入れている店は店奥周辺に設置するのが一般的でる。
ワインセラーの規模は千差万別だが、通常6.6㎡~10㎡程度と考えられる。
そんな酒屋 平面計画の実例である。
ちば まさゆきのデザインワンポイント
1.酒のかずさ屋 埼玉/川口/50坪 「新築店舗併用住宅」洋酒と日本酒、ワインと、
各ゾーンをつくり、中央に相性のいい食品を配置。
奥に気軽に入って何か掘り出し物の酒を自分で探し出す感覚の倉庫(お客様が入って頂ける倉庫)がある平面図。
酒のかずさ屋 埼玉/川口
2.山城屋 広島/呉/35坪 「店舗リニューアル」「平成16年度呉市美しい街づくり賞特別賞受賞」
外販中心から店売りへシフト。
ワイン、焼酎、日本酒、店舗内奥には日本酒用奥の蔵がある平面レイアウト。
山城屋 広島/呉
3.宮崎屋 東京/成城/1F24坪B1F42坪 なんとあの高級住宅地成城です。1Fはビールの臨場感を表現した店舗。
B1Fは1Fと異なり酒の持つ年代や歴史、時代感などを倉庫や冷蔵ストックなどを見せながら表現する方法を取り入れ、
床には300年前のイギリスフローリングや鉄の古材梁など温もりある素材で構成した。
宮崎屋 東京/成城
4.エスポアオカダ 茨城/取手/25坪 酒有りコンビニから酒専門店へ。
洋酒、ワイン、日本酒+惣菜そしてなんと精肉も販売。
店舗内にはクローズドタイプながら左右に入口があり気軽に入れるワインセラーがあり精肉も販売。
ワインと日本酒が強い酒販店の平面図。
エスポアオカダ 茨城/取手
5.すずこう 東京/一之江/27坪 地酒とこだわり食品、そしてつきたての米販売の酒専門店。
精米機と米の量り売りと酒の量り売りで、特に焼酎と日本酒が強く、奥に気軽に入れる倉庫を配置した酒屋の平面計画。
すずこう 東京/一之江
6.地酒の都屋 新潟/新潟/30坪 100年前の蔵を再利用した地酒専門店。
常温の地酒店舗と蔵を利用した10〜15℃の地酒コーナー。
生産を伴わない酒屋は“本物を求めるお客様”と“語らない真っ当な生産者(蔵元)”をつなぐ伝統になって行くという、
店主の想いをこの蔵に魂を込めた平面計画。
地酒の都屋 新潟/新潟 S.I.S(ショップアイデンティティシステム)
7.たなか屋 兵庫/明石/1F16.5坪2F4坪 「商店街の酒屋さん店舗改装」
お酒と相性のいい食品を販売から醗酵醸造食品販売所へ。
1Fは日本酒、ディリーワイン、食品。2Fにワイン専門コーナーを設置した酒屋さんの平面図。
たなか屋 兵庫/明石 S.I.S(ショップアイデンティティシステム)
8.松澤酒店 東京/練馬/30坪 「新築店舗併用住宅」銘酒を通じて蔵元、地元との交流を大切にする酒販店。
焼酎、日本酒、ワインの三本柱。駅前にあるのでタバコも扱っている。
正方形のコンパクト型だが臨場感あふれる酒屋の平面計画。
松澤酒店 東京/練馬
9.エスポアふじや 神奈川/中野島/12坪 「道路拡幅移転新築」JR南武線駅前の好立地にあるこの酒屋さんは、
酒有りコンビニ業態の中にも酒専門店の雰囲気をとレンガタイル、ワイン木箱、フローリングなどの素材感を、
店舗デザインに取り入れ繁盛している。
エスポアふじや 神奈川/中野島
そんないろいろな酒屋 平面計画のワンポイントである。
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